都会の一人暮らしは怖い
新社会人になって、アパートも借り、「これから自立して頑張るぞ!」と、まだモチベーション高く頑張っていたころ。
隣の部屋には推定27,8歳の女性が住んでいました。
特に関わるでもなく、すれ違えばあいさつする程度でした。
ある日、仕事を終え、次の日が休みだったので深夜までゲームをずっとやっていると、
「カツカツ」
と歩くような音がかすかに聞こえてくる。
時計を見ると深夜2時。
「お隣さん遅くまで頑張るなー」
と思いつつ気にせずゲームに戻る。
「カタカタ」
何か細かい音が廊下から聞こえる。
「鍵でもなくしたのか?」
と、何気なくドアスコープをのぞくと…
謎のおじさんが隣の部屋のドアの前に立っている…
40代後半ぐらいだろうか、ずっと隣の部屋のドアスコープを外からのぞいている…
いや怖すぎる、どうしよう、部屋を歩きながらしばし考える。
ふともう一度ドアスコープを見ると、おっさんが消えてる…
ほどなくして、アパートの前にパトカー到着。
10分ほど止まったのち、どこかへ消えるパトカー。
やっぱりストーカーだったんだろうか。
おそらく隣の人が通報したんだろう。
…その出来事からほどなくして、隣人は引っ越しましたとさ。
それ以外にも雨の日にオペラを歌う謎の女性とか、頻繁に悲鳴が聞こえたり、都会は怖いと思わされた若き日のわたくし。
やっぱ住むなら田舎だべ。